せっかくキッチンをリフォームするのなら絶対に失敗したくないですよね?ここでは16の失敗例を「間取り編」「キッチン本体編」「オプション編」「費用編」の4つに分けて詳しく紹介していきます。リフォームポイントも一緒にチェックして快適なキッチンを目指してください。
「間取り編」8つの失敗例とリフォームのポイント
キッチンのリフォームで多いのが「壁付けキッチン」から「対面キッチン」にというような間取りを変更するものです。ここでは間取りの失敗例8つとリフォームのポイントを紹介します。
アイランドキッチンは調理器具や食器が丸見えになる
自分が思い描いていたキッチンのイメージにピッタリだと思いアイランドキッチンにリフォームしましたが、周りに隠せるものがなく調理器具や料理中の手元まで丸見えになってしまい気になります。
食後もすぐに片づけないと汚れた食器がそのままになるので落ち着きません。(30代女性)
リフォームのポイントをチェック!
キッチン本体が島のような間取りになっているアイランドキッチンはスタイリッシュであこがれを抱いている人も多いと思います。複数で調理するのには最適ですが、デメリットもあります。次の5つのデメリットを頭においてアイランドキッチンを選ぶようにしてください。
・キッチンが丸見えになってしまう
・収納が少ない(背面も収納が十分でないとリビング側からキッチン用品が丸見え)
・他のキッチンより価格が高い
・設置スペースを広くとらなければならない
・油はねやニオイが部屋に広がりやすい
おしゃれなアイランドキッチンですがいつもキレイにしておく必要があります。家族と一緒に調理をして片付けまで手伝ってもらえるか考えると良いでしょう。
対面キッチンにしたら以前よりせまくなった
家族とのコミュニケーションを大切にしたいと思い対面キッチンにリフォームしましたが以前よりもせまくなり使いにくくて残念です。(40代女性)
リフォームのポイントをチェック!
壁付けキッチンから対面キッチンにすると広い面積が必要になります。通路幅を90㎝程度はとるようにしましょう。引き出しを開けて物が取り出せる広さが目安です。キッチンの通路は調理をする人と冷蔵庫に用事がある人が通ります。リフォームの場合、限られたスペースでのキッチンの移動になるので通路幅に余裕をもって考えてください。
スペースを取りにくい場合は、キッチン本体や背面の食器棚がスリムなものもあるのでそちらで調整することもできます。
リフォーム前よりキッチンが暗くなってしまった
対面キッチンにリフォームした時に、食器棚を置く位置まで考えていなかったので出窓の前にしか置くところがありませんでした。出窓が隠れて以前より暗くなってしまいました。(20代女性)
リフォームのポイントをチェック!
普段あまり気にしていない窓からの自然光は家具の配置によって変わることがあります。リフォームをするときには、リフォーム後の食器棚やストック置き場などを決めて光が遮られないか考えてみてください。
ゴミ箱を置くスペースがない
キッチンに背面収納棚を付けたけど、ゴミ箱置き場を考えるのを忘れていました。そのためゴミ箱を通路に置くと邪魔だし2歳の子どもが手を突っ込んで汚い。ちゃんと確認すればよかった。(30代女性)
冷蔵庫が遠くなってしまい使いにくくなった
足腰が悪いので調理中あまり動かなくても良いL型のキッチンにリフォームしました。しかし冷蔵庫が以前より少し遠くなり使い勝手があまりよくありません。(60代女性)
リフォームのポイントをチェック!
快適な調理の基本は、シンク・コンロ・冷蔵庫の3点を結んだ「ワークトライアングル」です。立ち位置の基本となるシンク・コンロ・冷蔵庫の3点を結ぶ動線をワークトライアングルといいます。この距離を快適にするためには、3辺の合計が360~600㎝に収まるように配置を考えてみましょう。
また冷蔵庫を買い替えたいときに通路が通れないなんてこともあります。通路幅にも気を付けてみてください。
家電のコンセントが足りなくなってしまった
アイランドキッチンのコンセントが足りなかった、、、。後ろの壁からたこ足でコンセントを引っ張っているので、みっともないし使いづらい。コンセントの位置をもっと考えておけばよかったです。(30代女性)
リフォームのポイントをチェック!
電子レンジ・電気ポット・炊飯器などキッチンで使う家電はたくさんあります。リフォームでキッチンの位置が変わると家電を置く位置も変わりますが、コンセントの位置はそのままなことが多いです。どこにどの家電を置いてコンセントが届くかどうか、またはコンセントが足りているかどうかをリフォーム前に確認してください。
キッチンの西側にある窓には要注意
うちのキッチンは西側に窓があるのですが、お昼過ぎぐらいからだんだんと西日がきつくなります。醤油を冷蔵庫に入れ忘れたり、食材を出したまま子どもたちに手を取られていると、いざ使おうとしたときに変なにおいが、、、。西日が強すぎるのも困りものです。(30代女性)
リフォームのポイントをチェック!
キッチンの窓を明るく大きくして快適なキッチンにするはずが思わぬ落とし穴があります。大きな窓からの直接の光は暑すぎてしまい食材が腐りやすくなることがあります。リフォーム後の光の当たり方だけではなく、風通しやキッチンに立つ時間なども考えてみてください。ちょうど夕方ごろにキッチンに立つことが多い人は、窓に日よけを付けたり冷暖房の位置も確認してください。
リビングに届く音やニオイが気になる
せっかくの対面キッチンなのに洗い物や調理の音で子どもたちの話が聞こえにくい。(30代女性)
リフォームのポイントをチェック!
独立型のキッチンや半独立型のキッチンから、アイランドや対面キッチンにリフォームするとリビングに届く音やニオイが気になることがあります。キッチンとダイニングが一つの空間なので、見通しが良く家族と向かい合って会話できるというメリットがありますが、一つの空間なので音やニオイが伝わりやすいです。調理中や片付け中は家族がどうやって過ごすかもイメージしておきましょう。
また静音タイプのシンクやレンジフードもあるのでそちらを検討するのも良いでしょう。
「キッチンの本体編」3つの失敗例とリフォームのポイント
ここではキッチン本体にの関する失敗例とリフォームのポイントを3つ紹介します。
キッチンの高さが自分の身長と合わない
背が低いのでキッチン本体を80cmにするつもりが、「収納が一段減る」と言われたので85㎝にしました。結果、カウンターが高くて奥まで手が届きにくく困っています。(30代女性)
リフォームのポイントをチェック!
毎日する料理なので、使う人に合わせた高さにすることで自然な姿勢でラクに作業ができます。
キッチンの最適な高さは「身長(cm)÷2+5」です。身長が150㎝だとキッチンの高さは80㎝、身長が170㎝だと90㎝です。
キッチンが低いと腰が痛くなりますし高いと腕や肩に負担がかかり、包丁を使いにくいです。キッチンを最もよく利用する人の身長に合わせて選んでください。
二人以上で使う場合は通路にゆとりをもって
調理や片付けの時間は家族が一緒に作業しやすいように対面キッチンにリフォームしましたが、大勢では使いにくい。調理をしている人の後ろを子どもたちが通るにはとてもせまい。(40代女性)
リフォームのポイントをチェック!
二人以上でキッチンに立つ場合は動線の重なりにも注意しましょう。キッチンに立つ人数を考えて動きやすい広さをチェック。通路幅は1m20㎝程度のゆとりを持たせると調理をしている人の後ろを通ることができます。
大きなシンクにしたら調理スペースがせまい
わが家は5人家族で洗い物が多いので大きなシンクを採用。大きなお鍋も余裕で洗える広さで使いやすいのですが、その反面調理スペースがせまくなってしまったのは残念です。(20代女性)
リフォームのポイントをチェック!
調理スペースの広さは「まな板」サイズを基準にすると良いでしょう。調理をするときに必要な道具や食材を置いて作業ができるのは50㎝以上。ゆったりと使いたい場合は60㎝以上を確保しましょう。
「オプション編」3つの失敗例とリフォームのポイント
ここではオプションに関する失敗例とリフォームのポイントを3つ紹介します。
使わない食洗器
家事が楽になればと食洗器を購入したのに意外と使うことがありません。(50代女性)
リフォームのポイントをチェック!
便利な食洗器ですが、家族の人数が少ないと洗う食器の数も少ないので手洗いしたほうが早いことがあります。家族が3人以上の方や子育てに忙しく少しでも時短したい人にはおすすめです。片付けで出る食器の数を考えて購入するか検討してください。
床下収納は使いにくい
リフォームの時に、収納場所をもう少し増やしたくて床下収納をつけましたが、使い勝手が悪く食品のストックを入れていても忘れてしまう。(30代女性)
リフォームのポイントをチェック!
床下収納は保存食やストック・災害時の備蓄など頻繁に出し入れしないものを入れておく場所です。普段使う物を入れておくには出し入れも面倒で不向きです。毎日の調理の中で使い勝手はとても大切なので本当に必要かよく考えてみてください。
大きなパントリーはストックの残りがチェックしにくい
たくさん買い置きをするので大きなパントリーにしましたが、奥のものが見にくいし取り出しにくいので残量がチェックしにくい。(30代女性)
リフォームのポイントをチェック!
「買い置きを収納することができなくてパントリーは大きいほうが良い」という方がたくさんいますが、大きすぎることでのデメリットもあります。食品を一目で見ることができないので同じものを買ってしまったり賞味期限が切れていることもあります。重ねずに置くことができ一目で見渡せる設計にするか、かごに名前を付けて整理しチェックしやすくすると使い勝手がよくなります。
「費用編」2つの失敗例とリフォームのポイント
ここでは費用に関する失敗例とリフォームのポイントを2つ紹介します。
費用を抑えたらキッチンだけ浮いてしまった
当初は標準的なキッチンにする予定でしたがショールームでみたキッチンに一目ぼれ!キッチンのグレードを上げていざ工事に。しかしキッチンの幅の関係で床も張り替えなくてはいけなくなりました。キッチンのグレードを上げていたので床は安いものにしましたが完成してガッカリ。キッチンと床のバランスが悪くちぐはぐなコーディネートになってしまいました。キッチンが素敵なだけに残念(30代女性)
リフォームのポイントをチェック!
リフォームでは心づもりをしていた予算を結果的に大きくオーバーしてしまうことがあります。キッチンを移動したり今までのキッチンと違う形のキッチンにするのであれば床や壁紙などの追加費用が発生することを頭に入れておきましょう。
壁や床をはがしたら木材が腐食していたため補強が必要になったり張替が必要になることもあります。これについてはリフォーム会社に事前に良く調べてもらうしかないのですが、追加費用が発生するのかどうかしっかり確認してください。
またコーディネートがアンバランスにならないようにリフォーム後のキッチンのイメージをよく話し合いましょう。
少しの移動で費用がはねあがる
使い勝手を良くしたくて少しキッチンを移動したいと思い見積もりを取りましたが、その金額が予想よりかなり高くてびっくりしました。(40代女性)
リフォームのポイントをチェック!
キッチンを移動すると色々な所の工事が伴います。壁紙や床、配管の工事が必要になるのでどうしても費用が高くなります。少しの移動でも大幅な移動でも配管の工事や壁紙、床の工事をするのなら費用的にはあまり変わりません。イメージ通りのキッチンにするためには、依頼前に見積もりを作ってもらいしっかりとした話し合いが大切です。
まとめ
ここでは16の失敗例とリフォームのポイントについて紹介しました。事前にどんな失敗例があるか知っておくことで業者に質問もできますし自分で気を付けることもできます。リフォームのポイントも合わせてチェックしていただくと安心のリフォームになるでしょう。毎日の家族とのコミュニケーションの場であるキッチンを快適で楽しい空間にしてください。