ガスコンロを選ぶときに気になることは何ですか?「毎日ガスコンロの油汚れを掃除するのが大変」「最近うっかり消し忘れが多いからオート機能が付いたものがほしい」「いろいろな料理に挑戦したいけど料理が苦手」「プロのレシピを試してみたい」など色々な悩みや気になることがあると思います。
ガスコンロの多彩な機能で消し忘れを防いだり、数あるレシピをオート調理してくれたりと一気に悩みが解決するガスコンロがあります。ここではガスコンロのこだわりたいポイントや選び方について紹介します。
ガスコンロのこだわりたい3つのポイント!
ガスコンロを選ぶときに気になることはなんですか?「毎日掃除するのがめんどくさい」「キッチンに合わせて色も選びたい」「できるだけ費用を抑えたい」など色々な気になることがありますよね。ここでは最も気になる3つの「掃除がしやすい」「キッチンとコーディネートしたい」「なるべく費用を抑えたい」というポイントに注目して紹介します。
たとえば「掃除がしやすい」ことが一番気になるという人は、毎日のお手入れが簡単にできる素材の天板を選んでください。「キッチンとコーディネートしたい」ひとは、キッチンの色に合わせてガスコンロの色を選べるものにしましょう。キッチンのシンクや扉とガスコンロの色をコーディネートすることで、統一感が出てリラックスできる空間になります。「なるべく費用を抑えたい」ひとはベーシックな基本機能で充分なガスコンロを選んでください。この3つのポイントからガスコンロを選ぶことで、ほしかった機能やイメージに近づくことができます。次に3つのこだわりたいポイントを詳しく紹介していきます。
「掃除がしやすい」のはガラストップ!
掃除がしやすいにこだわりたい人は天板(トッププレート)に「ガラストップ」を選びましょう。
ガラストップは水分・油分を染み込ませず、さっと拭くだけでお手入れが簡単です。熱や衝撃にも強いのでうっかり鍋を落としても割れることはほとんどありません。汚れがたまりやすいバーナー回りの掃除は大変ですが、ガラストップならゴシゴシこすらなくても楽に汚れを落とすことができます。毎日ガスコンロを清潔にたもちたいのならガラストップをおすすめします。
「キッチンとコーディネ-ト」すると居心地のよい空間に!
キッチンとコーディネートすることで統一感が出て居心地のよいキッチン空間を作ることができます。色や好みのテイストをそろえるだけであなただけでなく家族も安心して過ごせるでしょう。ガスコンロの色を選べるタイプにすると、キッチンのシンクや扉と同じ色にしたり、シンクとガスコンロをアクセントにしたりすることができます。キッチンをコーディネートするのにガスコンロの色も合わせて、色合いを楽しめる空間にしてください。
「なるべく費用を抑えたい」人ならホーロートップを選んで!
基本的なガスコンロが良い人は、天板(トッププレート)はホーロートップを選んでください。ホーロートップはガラストップに比べると手が届きやすいお値段です。それは、ガスコンロについている様々な便利機能がガラストップに比べて少ないからです。たとえば、「オートグリル」(メニューと焼き加減を設定すると調理してくれる機能)や「調理タイマー」(加熱時間を設定できる機能。うっかり消し忘れを防ぐ)などの便利機能がついていません。日頃から様々な機能を使わないベーシックがいい方はホーロートップを選んでください。
こだわりポイントを決めてガスコンロを選ぶと、あなたらしいキッチンリフォームが成功しやすいです。
「天板・強バーナー・魚焼きグリル」3つの部位の選び方ポイント
「天板」「強バーナーの位置」「魚焼きグリル」の3つの部位の特徴を知るとさらにガスコンロが選びやすくなります。たくさんのガスコンロの中から、あなたに合ったものはどれなのかを知ることができます。たとえば調理タイマーがついた高機能のガスコンロを選ぶことで、焼け具合を気にすることなく洗濯物を干したり、子どもの相手をしたりと家事をスムーズにすることができます。
次に3つの特徴を詳しく解説しますので、あなたに合ったものはどれか見つけてみてください。
天板(トッププレート)のサイズと種類
天板のサイズは60cmと75cmの2種類があります。どちらを選んでもグリル部分は統一されているので設置に問題はありません。
天板のサイズを60cmにするとバーナーの感覚は狭くなりますが、調理スペースに余裕ができます。
そして天板にはいくつかの種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
ガラストップ
最近のガスコンロはガラストップが主流になっています。強化ガラスでフラットな天板です。
メリット
ガラスコート
ガラスコートは硬質ホーローの上にガラスコーティングを施した天板です。ガラスのように透明ではありませんがフラットでお手入れも簡単です。
メリット
デメリット
アルミ
天板がアルミ素材で、バーナー周りの温度が上がりにくく汚れがつきにくいです。
メリット
デメリット
ステンレス
天板がステンレスで成形されています。主に業務用で使用されており、家庭用のモデルはノーリツの「+Do」というモデルのみです。
メリット
デメリット
ホーロー
鍋などでおなじみのホーローですが、金属素材にガラス質のコーティングが施されたものです。
メリット
デメリット
フッ素コート
銅板にフッ素コーティングされた天板です。最近ではほとんど見かけることがなくなりました。
メリット
デメリット
天板の種類は上に書いた6つの種類があります。ここで紹介したメリットとデメリットを参考にしながらコストやキッチンの雰囲気などに合わせて天板を選ぶと納得のいくリフォームになります。
強火バーナーの位置はキッチンの向きによって選ぼう
ガスコンロのバーナーには2口か3口かを選ぶことができ、左右どちらかを強火バーナーにすることができます。左右どちらを強火バーナーにするかはキッチンの向きで決めましょう。
壁側を弱火バーナーにしよう
どちらを強火バーナーにするかはキッチンの左右どちらが壁側かで決めましょう。壁側を弱火バーナーにしておけば壁が焦げる心配がなく安心です。
どちらにも壁がない場合は使い勝手がいいほうに設置しましょう。たとえばお湯を素早く沸かしたいのが右側が良いなど自分の生活スタイルで選ぶと良いでしょう。また、家族が手伝ってくれる場合には動線も考えてみてください。子どもたちがよく通る通路側を強火にしなければ安心です。
魚焼きグリルは魚を焼く以外の機能も充実している
最近のガスコンロのグリルは機能がとても素晴らしいです。焼き魚はもちろんですが、トーストやピザ、揚げ物のあたため直しもできます。多彩な機能を使うことでおまかせ調理ができるので、毎日の調理がおいしくスムーズになります。
ガスコンロのグリル部分は受け皿に「水を入れるタイプ」「水を入れないタイプ」があります。焼き方も「片面焼き(片方だけを直火で焼く)」「両面焼き(両面を直火で焼く)」があります。水を入れるのには理由があります。焼くときに出る煙を抑える効果と高温の火で火事にならないようにするためです。安全のために入れる水ですが、調理後の掃除が大変ですよね。当然ながら水を入れなくてもこれらの調理ができるタイプは、水を入れるタイプより高価になります。
グリルの掃除や焼いた後のニオイが気になる方にはココットがおすすめです。
上の写真は魚焼きグリルで使うココットです。フタがスリット状になっているため直火が届いてこんがりおいしくできます。オートメニューもありスイッチ一つで「とりもも焼き」「ハンバーグ」「ノンフライとんかつ」など色々な料理ができます。ココットを使うとグリル内に油が飛び散らないのでお手入れも簡単です。掃除が苦手で魚焼きグリルをあまり使っていない人はココットで直火料理に挑戦するのも良いですね。
おすすめ機能はメニューが選べる自動調理
ほとんどのガスコンロに搭載されている自動調理は、スイッチ一つで料理が出来上がるので忙しい夕飯時や子どもがいて調理につきっきりになれないときにとても便利です。
自動調理のメニューにはパンをトーストする簡単なものから、「ハンバーグ」「煮魚」「里芋の煮物」「茶碗蒸し」などの多彩なメニューがあります。「ポトフ」などのスープのメニューも選べるので献立を考えるのにも困りません。自動調理ボタンがある方はぜひ時短のためにも活用してみてください。
そのほかにも「コンロタイマー」や「温度調節機能」「湯沸かし機能」「炊飯機能」などがあります。
- 「コンロタイマー」は10分だけカレーを煮込みたいと思ったときにタイマーボタンを10分にセットします。すると10分後にタイマー終了の合図とともに消化してくれます。
- 「温度調節機能」は揚げ物をするときに温度を設定できます。180℃に設定したらその温度になると知らせてくれます。
- 「湯沸かし機能」はお湯を沸かすときに沸騰後に自動で保温、消化してくれます。タイマーも設定できるので消し忘れがなく安全ですね。
- 「炊飯機能」はご飯を炊くことができます。
最近のガスコンロには、これらの便利機能が基本的に搭載されています。毎日の調理を手助けしてくれる自動調理で、「すきま時間」にほっとひと息ついてください。
すべてのガスコンロにSiセンサーが付いている
Siセンサーは安全性と利便性を高めるための温度センサーのことです。
どのガスコンロにも安全機能がついています。国の基準では「調理油過熱防止機能」「立ち消え安全装置」が定められています。一般的なガスコンロには次の3つの機能があります。
- コンロ消し忘れ消化機能
- グリル消し忘れ消化機能
- 高温自動温度調節機能
これらの機能のほかに、メーカー独自の機能があります。たとえばリンナイには「焦げ付き消化機能」「鍋なし感知機能」「揚げ物温度調節機能」「炊飯機能」「湯沸かし機能」などがあります。機種によって搭載されている機能は違いますので、あなたに必要なのはどのような安全機能かを考えて選んでみてください。
ガスコンロの費用相場
ガスコンロの費用相場は5万~20万円以上になります。便利な機能がたくさん搭載されているものほど高額になります。ここでは「ベーシックタイプ」「バランスタイプ」「ハイスペックタイプ」の3つに分けて説明していきます。
タイプ | ベーシックタイプ | バランスタイプ | ハイスペックタイプ |
費用 | 5万~7万円 | 8万~12万円 | 14万~20万円以上 |
特徴 |
便利な機能は必要ないので予算を抑えたいという人向け 焦げ付きに弱く掃除はゴシゴシこする 色は黒系しか選べない |
費用と機能の良い所が両立しているのが良い人におすすめ 焦げ付きにくく掃除がしやすい 多彩な色から選べる |
料理が好きでオート調理やグリルを活用したい人におすすめ 焦げ付きに強くさっと拭くだけの掃除でお手入れが簡単 デザインにもこだわれる |
このように機能によって費用は大きく変わります。高機能だから良いということではなく、自分のこだわりたいポイントを押さえて選ぶことが大切です。
基本機能だけで予算を抑えたい人はベーシックタイプ
予算を抑えたい方は低価格なベーシックタイプをおすすめします。焦げ付きは心配ですがゴシゴシこすれるので油汚れを落とすことは可能です。デザインにこだわらない人やグリル機能を使わない人は費用重視でこちらがおすすめです。
掃除や機能が気になる人はバランスタイプ
費用と機能両方にこだわりたい人はバランスタイプをおすすめします。清掃性も高く拭くだけの掃除でお手入れが簡単です。色やデザインも選べるのでキッチンに合わせて選ぶこともできます。オート調理やグリル機能も搭載されているので基本的な調理はおまかせです。
料理やデザインにこだわりたい人はハイスペックタイプ
ハイスペックタイプは基本機能に加えてグリル機能が充実しています。料理の幅が広がったり、携帯のアプリと連動したりと様々な便利機能があります。携帯のアプリと連動することで、フードコーディネーターや食のソムリエといった食のプロのレシピをガスコンロに送信すれば、火加減はおまかせでプロの味に仕上がります。
あなたの普段の生活からどんな機能が必要かを考えて選ぶのも良いですし、こんな料理をおまかせで作ってみたいという夢を叶えるのも良いでしょう。予算と相談しながらあなたにとって一番いいガスコンロを選んでください。
3つのタイプにはどんな機種があるのでしょう
ここでは大手3社のリンナイ・ノーリツ・パロマの機種を紹介します。どんなタイプにするかを決めてから実際の製品を見てみると、さらにイメージが膨らみます。
タイプ | ベーシックタイプ | バランスタイプ | ハイスペックタイプ |
リンナイ | メタルトップシリーズ | ||
ノーリツ | メタルトップシリーズ | ||
パロマ | スタンダードトップ |
色々な機種がありますが予算やデザイン、機能などを比べてあなたに合ったものを選んでください。
まとめ
ここではガスコンロを選ぶときにこだわりたいポイントを紹介しました。どんな天板を選ぶかによって毎日のお手入れが変わります。「掃除が簡単」というのにこだわりたい人はガラストップを選んでください。さらに「オート調理」を活用すると忙しい毎日にすきま時間を確保し家族の時間を大切にすることもできます。デザインや素材にこだわって素敵なキッチンにするのも良いですね。あなたのこだわりたいポイントをは決まりましたか?、予算と相談しながら毎日の料理時間が楽しくおいしくなるようなガスコンロを選んでください。